ビジネス、実用書を書く時に大事なポイントっていうのは
すぐに答えを教えてあげなきゃいけない
だから最近ビジネス、実用書はどんどん薄くなってるんです

 

変わらないよ
いつも200ページぐらいでしょ
って思ってる方がいらっしゃったら昔の本と見比べてください
同じページだとしても字が大きくなってます
またはスペースが多くなってます
または余白が大きくなってます
または図解とか写真が多くなってます
所謂文字数が圧倒的に減ってます

 

特にインターネットができてから
我々は長い文字が読めなくなってるんですよ

 

例えばね
皆さんもYouTube見てると思うんですけど
面白そうなサムネが上がってくるじゃないですか
再生時間見た時に50分とかあったら見ます?
長いと思いません?
良いところ10分以内でしょ?
5分とかだったら見ようかな
ただのYouTubeですら50分見ようなんて思わないんですよ
5分、10分だったら見ていいかな
つまり集中力が我々はなくなってるんですね

 

本離れっていうのは実はそうなんですよね だから逆説的に我々が
今度は本を作る時の立場で考えた時に
あれも教えてあげよう
これも教えてあげよう
これも知ったら喜ぶだろうって詰め込んで
分厚く400ページみたいな本を書いたら売れないんです

 

分かりやすい例で言うと
ドラッカーっていう本があるんですね
元々ダイヤモンド社っていうところから
上・下巻500ページずつがっつり文字ばっかりの本が出てるんです
売れないんですよその本

 

ダイヤモンド社はドラッカーはどうしても売りたい本だったんですね
考えたのがもしドラ
もしも高校生のマネージャーがドラッカーの本を読んだらっていう
企画物を作って
もしドラでバーンと当たったんです
あれ200万部いきました

 

あれは小説風なんですよね
読みやすいんですね
あの本がバーンって売れて実際ドラッカーの
全1000ページは売れたけど多分読んでないんでしょうね
買っただけでみんな
つまりドラッカーみたいな崇高な勉強をしようって人も
1000ページは読めないって話です
そして200ページあるかないかの
もしドラだったらさくっと読めたって話で

 

最近どうなってるかって言うと
そういう古典みたいなビジネスとして
教養として身につけなきゃいけないような物の
漫画化になってるんです

 

あるでしょ?
漫画で覚える孔子とか
漫画で覚える○○みたいな
本来だったらすごい難しい本が漫画で読めちゃうみたいな
(あれはまさに●ですよね)
時間を短縮する
さくっと読めるために
どんどんどんどん簡単にしていった結果
漫画になっちゃったって話です

 

だからってね みんなに漫画書けって言ってるんじゃないですよ そうじゃなくて なるべく分かりやすいように縮小して教えなさいってことです