■質問者
編集者に嫌われる著者と好かれる著者について教えてください。

■松尾先生
編集者は著者にとって伴走者でありエージェントです。

エージェントというのは
編集者が出版企画や費用を出して出版が決まるようにしてくれる人のことです。
そこから出版が決まれば編集者は伴走者になります。

編集者に嫌われる著者・好かれる著者についてですが偉そうな著者は嫌われます。

ビジネス書・実用書の著者はある程度成功している人でお金も持っています。
編集者はサラリーマンなので年収に限界があります。

だから編集者にマウントを取ると嫌われます。
大物に会う編集者もいるのでマウントを取られると気分が悪くなります。
マウントを取られると編集にも営業にも力が入らなくなります。
編集者には尊敬の念を持って接すると出版は上手くいきます。

例えばランチをおごるとか著者持ちで飲みに連れていく
そういうことをやって僕は人間関係を作ってきました。
僕の場合は出版社と上手く付き合っていかないといけません。
だから定期的に贈り物をしています。

みなさんに言いたいのは編集者とは仲良くしてください。

編集者に文句を言うと面倒くさい著者としてレッテルを貼られます。
そうすると出版業界は狭いので他の出版社でも本を出せなくなる可能性が高くなります。

■質問者
出版社の編集者も人間なので敬意を持って接する必要があるのですね。

■松尾先生
すごく売れたら別ですよ。
100万部とか売れたらふんぞり返っても大丈夫かもしれないけどそんな本は滅多に出てこない。

1万部を超えるか超えないかで勝負をしているのでその中での競争になります。
そうなってくると人柄やコミュニケーション力が大切になります。

漫画家や小説家なら変わり者でもいいかもしれないけど
ビジネス書の著者がコミュニケーション能力がないとマズいですよね。