インタビュアー
  • 業界のトップでもないのに重鎮を差し置いて本を出してもいいのでしょうか?

 

松尾昭仁
  • ディズニーランドでいうと…

    『社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった』

    あの本のコアコンテンツは
    著者が高校時代に2年ほど
    東京ディズニーランドでアルバイトしていた経験を
    社会人になって思い出して書かれた本です。

    つまりディズニーランドの社員ですらなかった。

    アルバイトで体感したことを元に書かれた本です。

    あの本は最初に書かれたディズニー関連のビジネス本で売れました。

    当然、その後かつてのアルバイトが売れたから
    その上に位置する人たち教育担当の方や
    もっと上のディズニーを日本に持って来た方
    ディズニー関連の本を書かれていますけど
    一番最初に出した本はインパクトがあります。

    僕が自分のスクール生に言っているのは

    自分がその業界の中でトップオブトップ
    S級、A級でなくてもBでもCでもDでも
    それより下に対してまた外に対して

    ディズニーランドの話だったら
    ディズニーで働いたことがない
    一般の人に向けて書く分には全然OKだと思います。

    これを三角形の法則と言います。

    なぜかというとそこがボリュームが広いからです。

    それこそ200万部売れた

    『人生がときめく片づけの魔法』

    近藤麻理恵が片づけの本を書きました。

    彼女がこの本を書いた時はまだ20代後半でした。

    片づけ業界は昔からあって
    結構、ご高齢の方が片づけの上の方にいらっしゃいます。

    だけど一番売れた片づけ本は
    まさにこんまりちゃんの20代後半の方が書かれた本です。

    その本は何がすごいかというと
    日本だけではなくてアメリカのAmazonでも1位になりました。
    世界で売れた本です。

    日本だけではなく世界にも…

    日本人の片づけ術を求める欲求があったんでしょうね。

    「その時にこんまりちゃん若いよね」
    「片づけ業界では上の方でないよね」
    って言った人はいないわけです

    今後、若い人が本を出すチャンスは増えると思います。

    ニーズも日本だけではなく
    こんまりちゃんの例のように
    アジアで世界で日本の文化が発信されることは
    これからインバウンドもどんどん増えていますので
    日本の本が海外で売れることもあり得ると期待しています。