今、出版業界がどういう状況になっているかを
出版業界の常識の知識として押さえてもらいたいと思います。

 

新刊は1日200タイトル以上出版されています。
それだけの本が出ているので著者が必要なんです。

 

書籍売上や新刊点数
書籍の売上は若干下がっています。
新刊点数は売上が下がっていることに反比例して少し増えています。

 

15年、20年前は初版から1万部刷っていましたが今は初版が3000部~5000部です。
出版社は売上を出版点数で補っています。

 

これは皆さんにとってチャンスです。
倍の著者が必要だから。
皆さんにとって今は出版がしやすいのです。

 

返品率
書籍は出版社から問屋に行きます。
そこから書店に行って並べてもらって
ある一定期間を過ぎたら返品してもいい制度があります。
返品したらお金が戻ってきます。

 

その返品率が約4割。
半分近くが返品されます。

 

だから返品されないようにするのが大事です。
どういう本が返品されるかというと
最初の1、2カ月で売れなかった本は容赦なく返品されます。

 

最初の1カ月でどんな手段でも売れるとその本は置いてもらえます。
後ほど、その方法について解説します。

 

書店の数
毎年、400~500店舗減っています。
減っている本屋はパパママ書店です。
パパママ書店が無くなったのはコンビニができたからです。

 

パパママ書店で売れていたのは雑誌。
雑誌はコンビニで買えるようになったのでパパママ書店が無くなっています。
ただし、パパママ書店は最初からビジネス実用書は置いてませんでした。

 

ショッピングモールに入っているTSUTAYAとかデパートに入っている大型書店。
これは全然減っておらず微妙に増えています。

 

書店というのはお金を持っている知識労働者が集まります。
書店には集客の力があります。
だからショッピングモールができると書店を入れます。

 

デパートができると上層階に大型書店が入ります。
本を読む人は本を読まない人よりも年収が高いんです。
収入が高い人を集客したいから書店を入れるのです。

 

そういう書店はビジネス実用書コーナーがあります。
だから我々にとって本が売れないということはありません。
あとはamazonで買えます、楽天で買えます。

 

書店が減っていることは頭の隅に入れておいていただければ
編集者や出版社の営業さんと話をする時に話が合います。