見本原稿を1本書いていただきます「はじめに」ではなく内容がある部分です。

オーディションに出す見本原稿は「はじめに」に加えて章立ての中から1個選びますが
書いていただくのは見本原稿の中身です。

何を書くかというと皆さんが1番自信があるところを書いてくださいこれが私のノウハウであり1番言いたいこと
読者にとって最もためになるという部分を選んでください。

分量はA41枚程度で収めていただきたいです。

A4で1枚だからといって改行やスペースがないと読みにくいので
10行程度になったらスペースを入れるなどなるべく読みやすくしてください。

編集者も読みにくかったら読むのに躊躇してしまうので読みやすさというのはすごく大事です。

実際にどのように書いていくか説明します。

この3ページのセミナー講師になって稼ぐ方法実践編
「セミナーの超集客法ハウスリストの作り方」を例に説明します。

どういう意図で私が書いているかということです。
この本は私のセミナー講師になって稼ぐ方法という本の中のハウスリストの作り方という項目です。

ハウスリストとはあなたがいつでもセミナー開催のお知らせを送ることができる人たちの名簿です。
ハウスリストという言葉を知らない人に向けて説明をしていきます。
編集者も知らないかもしれませんしその先の読者も知らないかもしれません。
セミナー開催を知らせることができる名簿です。
今の時代なら最低限メールアドレスだけでもいいでしょう。
ただし何の情報を欲しているか分からない人たちのリストでは人数が多くても役に立ちません。

最初に自主開催セミナーを開くときテレビや新聞・電車の中吊りなどで
開催告知の広告を出すことは数億円単位の広告費が必要になるためまず不可能です。
ということは小規模事業者や個人事業主には難しく不可能でしょう。

そこで見込み客を探すことになるのですが
例えば癌の特効薬の広告はがんにかかっていない人は全く興味を持ちません。
しかし本人や家族が癌にかかっていれば喉から手が出るほど欲しい情報です。
これは癌という1つの例え話です。

癌の特効薬の広告をもし出すとすると
癌について悩んでいる本人もしくは家族が悩んでいればそれは響きますが
全く元気な人にはそんなに響かないでしょう。

私が開催しているセミナー講師になるためのセミナーも同様です。

マーケットそのものは極めて小さいですが
知りたい人にとってはいくらお金を払ってでも手に入れたいノウハウです。

この出版スクールもそうです。
一般の人にテレビ広告で出版しませんかと呼びかけても
大方の人は出版など無理だと考えるでしょう。

しかしここにいらっしゃるような方は昔から出版したかったのです。
つまりここに書いているようにマーケットは小さいけれども欲しい人からするとこの情報は価値があるのです。

そういう情報は不特定多数の人に大量に資金を投じて告知するより
少数でも確実に情報を欲している人に告知する方が効果的なのです。
その元になるのがハウスリストです。

ある特定の情報を欲しい人たち見込み客のリストがあるかないかでは
20人~30人規模の自主開催セミナーの集客は雲泥の差が生まれます。

ここで20人~30人という具体的な数字を書きました。
なぜ書くかというとこれもセミナーや講演などは人によって規模感が様々だからです。

私たちのスクールでは15人~20人規模のセミナーはそうですが
例えばあまりこういうところに来たことがない人からすると
元オリンピック選手が渋谷公会堂で話す3000人規模のものもセミナーというイメージがあるでしょう。

なのでここでの話は20人~30人規模のセミナーの話です。
ここで数字を書かないと伝えている側と読み手側が一致しないので数字は具体的に書いてください。


今まで仕事やプライベートで名刺交換をした人たちの中から
自分のセミナーに興味を持ちそうな人をピックアップします。
これは当たり前の方法です。
そこからさらに発展させて自分の分野に関連したイベントや交流会などに参加して名刺交換をします。

起業を目指す人を対象にセミナーをするなら
そういう人たちが集まる場所に顔を出して名刺交換をするのです。

もっと効果的なのは同様のセミナーに自分も参加することです。
そこに集まる人たちは当然あなたが開催するセミナーにも興味を持ってくれます。
そこで名刺交換をすれば確実に見込み客が増えていきます。

ただ講師が有名な人で参加者が100人を超えるようなセミナーは避けた方が無難です。
そういう規模のセミナー受講者は単に講師のファンである人から
冷やかしの人まで含まれているので見込み客を効率よく獲得するには適しているとは言えません。

セミナーに参加してそこで見込み客を作りましょう。
ただし大規模セミナーで先ほど言ったような芸能人が来るなど
すごく有名な講師で何千人も集まるようなところに行っても
そこは規模感が違い見込み客は集まらないという具体的な話をしています。

大事なのはこの最後の3行です。
セミナーをビジネスとして捉えるなら初期投資も必要です。
例えばあなたの開催するセミナーに関連するジャンルのメールマガジンに
有料で広告を出せば短期間でハウスリストを作ることができます。

何が大事かというとここでは初めて「お金を使って集めましょう」と書きました。

本当はこれが1番言いたいのです
しかしこういうノウハウ書は読んでいる人の立場からすると
なるべくお金をかけたくないなるべく努力したくない
近道したいと魔法の杖を求めているのです。

そこに「あなたはプロとしてやっているのでしょう?」
「だったら最初から予算をつぎ込んでください」と書いてしまうと
編集者も読者も「そりゃそうだ!」ってなってしまいます。

そういうことをせず無料でできるノウハウが欲しいということなので
1番大事なお金がかかることなどは最後に書いてあります。

例えば営業法などもそうです。
結局は努力と根性が大事ですというのを1行目に書かれたら
「そんなことは分かっている」
「それが嫌だからあなたの本を1500円出して買ったのだろう」という話になります。

「最初は楽な方法を提示し最後には多くの件数をこなすことも必要だ」ということを書きます。
お金がかかることや労力がかかること辛いことは書くとすれば後半に持っていってください。

なるべく楽をする
なるべく手間がかからないものを
前半に持っていって最後に本音を書くという書き方です。