■質問者
松尾先生!
「絶対に商談を獲得したいクライアント先に飛び込む方法を教えてください」という質問が来ています。

■松尾先生
最近は政治が面白くて、特に高市さんが総理になってからは連日いろんな報道がされています。
印象的だったのが、トランプ大統領が日本に来たときに、しっかり外交していたことです。
アメリカとは当然、友好関係を築いた方がいい。
高市さんは、まさにトランプさんの懐に飛び込んでいました。
特に印象的だったのが、横須賀の米軍基地に行った時。
トランプさんが大勢の米兵を前に大演説したその横で、
高市さんが女子高生のように「イエーイ!」と飛び上がっていたんです。
まるでドリカムの吉田美和さんみたいに(笑)
米軍の軍人から拍手をかき集めていて、
あれはまさに、トランプさんの懐に飛び込んで、
今後の日米関係の友好を象徴するようなシーンでした。

■質問者
なるほど。では松尾先生が、出版社などいろんな取引先に対してやっている「根回し」ってありますか?

■松尾先生
今はもうそれなりの立場になったのであまりやっていませんが、売り出し中の頃はやっていました。
僕は本当に運よく、1冊目の本が9刷までヒットしたんです。
1冊目は小さな出版社でしたが、
2冊目は日本実業出版社という老舗の出版社、
3冊目は皆さんご存じのダイヤモンド社。
その時、担当編集者にこんなふうに言っていました:
「実は僕、日本実業出版さんで本を出すのが夢だったんです。これまで頑張って本を書いてきました!」
「憧れの出版社なんです」とかね(笑)
ダイヤモンド社に行った時も、
「僕はダイヤモンド社で本を出したくてここまで頑張ってきたんです」と繰り返してました。
編集者さんからは「松尾さん、口がうまいですね」なんて言われましたけど、案外みんな嫌な顔はしませんでした。
僕だって、スクール生やお客さんから「かっこいいですね」とか「若いですね」って言われたら、
たとえ嘘だと分かってても、やっぱり嬉しいものです。相手も同じですよ。

■質問者
他にも、松尾先生って手土産とかも持っていくんですよね?

■松尾先生
はい。お世話になっている編集部に手土産を持っていくのは基本だと思いますが、
僕の場合はさらに営業さんにも持っていきます。
なぜかというと、本は編集者さんと作ったあと、
書店に並べるのは営業さんが書店を回ってくれたり、
新聞広告を出してくれたりするんです。
出版が近づいてくると、「編集者さんだけに挨拶して終わり」じゃもったいないので、
編集者さんにお願いしてこう言います:
「営業部の部長さんや課長さんにもご挨拶したいのですが、お願いできますか?」
そしてお菓子を持っていくと、営業さんはめちゃくちゃ喜んでくれます。
営業さんって普段は“おこぼれ”をもらう側なんですよ。
でも、わざわざ営業にもお土産を持ってきてくれる人なんて滅多にいない。
だから、お土産をくれた人と、何も持ってこない人がいたら、
やっぱり「持ってきてくれる人」に力を入れたくなるのが人情です。
さらに僕はその上をいって、出版社の社長さんにも小さなお土産を持っていきます。
会えたら「本当にありがとうございます。ご家族でどうぞ」と言って直接渡しますし、
会えなかったら、名刺と一筆箋を添えて「社長さんにお渡しください」とお願いしてきます。
ビジネス書を出している出版社は、社員が30人くらいの会社が多いんです。
だから、最終的な決裁や増刷の判断は、社長がしているケースも多い。
社長を押さえておくのは、実はとても大事なんです。

■質問者
それって、ある意味“昭和営業”ですよね。
でも、AI時代だからこそ、そういうアナログな立ち回りが効いてくるんでしょうか?

■松尾先生
そう思います。
人付き合いに効率化はありません。
編集や執筆にはAIを取り入れることができますが、
人間関係はそうはいきません。
むしろ、面倒くさいからこそ価値がある。
だからこそ、今の時代に“人との関係性”が効いてくるんだと思います。