本を書くとこんな良い事がありますよ。
本っていうのは、こういう効果がありますよっていうお話です。

 

中卒の田中角栄は
なぜ自民党総裁選で東大卒大蔵官僚のエリート福田赳夫に勝てたのか?

 

これすごい昔の話で、1972年の話なんですね。
今でこそ、いわゆる東大とか旧帝大じゃない私立大学卒業した総理がすごく多いんですね。

 

昔はみんな東大出てから、大蔵官僚になってから
国会議員になって総理になるっていうのが当たり前だったんですね。

 

っでそこに田中角栄っていう、俺中卒だっていうね
いわゆる成り上がり系ブランドで上がってきた人が出てきて
でも昔は、そんな人は受け入れられないよっていう時代だったんですけど
田中角栄はこのままじゃ負けるなって思ったんで奇襲作戦に出たんですね。

 

それは何かって言うと『日本列島改造論』という本を
これ何書いてあるかというと、私が内閣総理大臣になったら日本を変えますと。
っで具体的にどう変えるかって言ったら
高速道路と新幹線を北は北海道、南は沖縄まで全部東京と繋げますと。
そして、東京都地方を近くして地方にお金を落とします。
いわゆる平等な社会を作りますと。

 

これまた面白いんですけど選挙って1票は1票なんですね。
やっと最近になって格差とかね、是正とか問題あるんですけど
1972年なんてないさ。全部1票ですから。
そしたらね東京の頭良い人の1票と、地方の本も新聞も読めない人の1票もいっしょなんですよね。

 

とにかく票が欲しいと。
そこでわかりやすく、俺が総理総裁になったら日本を変えてみんなをお金持ちにする。
田舎の人をお金持ちにするよって。

 

今でこそ政治家が本を書いている例はたくさんあるんですけど
その当時はなかったわけですよ。
まさに政治家が本を書く走りです。これが。

 

っで世の中の人がびっくりしたんですね。
角さん中学しか出てないのに、本なんか書くんだ!すごいなー!って。
それもわかりやすい!

 

でもこれ本当の事言うと、当然ゴーストライターが書いたんですね。
ちなみに政治家や有名人が書く本の90%はゴーストライターです。
あとは、ビジネス書も3割くらいがゴーストライターが書いてます。
だって別に本当に孫正義が書く必要ないでしょ?
ユニクロの本を柳井さんが書かないと怒る人います?
柳井さんが書いてないよ!って(笑)

 

元ライブドア社長のホリエモンなんか
自分の本にこの本に私は1文字も書いてないって書いてあるんですよ。
わざわざ書かなくてもいいと思いますよ。書いてるんですよ。
僕は1文字も書いてない。当たり前だろ。そんな非効率な事するか。
全部ライターが書いて、俺は喋ってるだけって。本に書いてますから。

 

でもそんな事知らないから、角さんはすごい本を書いてる。
そして、我々に地方にお金を回してくれると言って、世論が変わって総理になりました。

 

っでそれから、政治政界は党首とか大臣とかみんな本を書くようになりました。