■質問者
今日は日本国内の漫画シリーズ、
累計発行部数トップ5ランキングを発表したいと思います。

■松尾先生
漫画ですか?
専門家になりますね。

■質問者
それでは発表していきます。
どのような漫画がランクインしていると思いますか?

■松尾先生
ワンピースは入っていると思います。
僕らの世代だとドカベンは入っているでしょうか。
こち亀やアンパンマンも入っているかもしれません。
ブラックジャック、あだち充のタッチやみゆき、
高橋留美子のめぞん一刻、ゴルゴ13あたりでしょうか。
ガンダムも入るかもしれませんね。

■質問者
まさに世代という感じですね。
それでは5位の発表です。

5位は「こちら葛飾区亀有公園前派出所」──集英社で1億5650万部です。

■松尾先生
ビジネス書は100万部を超えたら大ベストセラーです。
1年間に1冊か2冊出るかどうかなのに、100万部の何倍ですか?

■質問者
そうですね、100万部の100倍以上です。
これはすごいですね。

印税は1冊50円とすると、50億円以上ということになります。

■松尾先生
ですがそれは印税だけですよね。
当然そこからテレビの放映権やキャラクターの権利料も入るので、とんでもないですね。

■質問者
4位はおなじみ、鳥山明さんの「ドラゴンボール」(集英社)です。
発行部数は1億6000万部。
こちらも仮に印税を50円とすると、53億円になります。

■質問者
第3位は、かわいいロボットの漫画といえば……?

■松尾先生
ロボコン!

■質問者
ロボコンはわかりません(笑)
正解は「ドラえもん」です。
作者は藤子・F・不二雄さんで、小学館から出版されています。
発行部数は2億5000万部。
ということは、印税で100億円を超えているということです。

■松尾先生
すごいですね。
うちの子どもが小さい時にドラえもんのキャラクターグッズを持っていましたが、
その権利料なども含めるともっとすごいのでしょうね。

■質問者
そうですね。
様々なグッズやコラボも合わせると、相当な金額になるでしょう。

■質問者
第2位。これは僕の世代としては意外な印象かもしれません。
かなり昔の漫画ですがゴルゴ13!
さいとう・たかをさんで約3億部です。

■松尾先生
確か大人向けの漫画雑誌に掲載されていましたよね。

■質問者
3億部なので、仮に印税を50円とすると150億円以上になります。
すごいですね。ということは小学館は「ゴルゴ13」だけで、
1500億円くらい売り上げているということですね。

そして、なんと言っても第1位は本当にすごい作品です。
尾田栄一郎さんといえば──。

■松尾先生
ワンピース!

■質問者
集英社で、なんと4億1000万部以上。

■松尾先生
「ゴルゴ13」と違って、ワンピースはまだ続いていますよね。
これから発行部数が2倍、3倍になるかもしれません。

だから集英社は、実は増収増益で過去最高益です。

出版社は出版不況で衰退していると思われがちですが、
今、集英社は絶好調です。

■質問者
すごいですね。4億1000万部で、海外も合わせると5億部を超えているようです。
国内4億1000万部だけでも、尾田栄一郎さんの今までの累計印税収入は200億円を超えています。

■松尾先生
ですがそこにはキャラクター使用料や様々な版権も入ってきますからね。
しかし、そこまで集英社がワンピースで儲けていると、
ビジネス書や実用書はやっていられないでしょうね(笑)

逆に、それで儲けているからこそ、
ビジネス書や実用書も定期的に出してもらえているのかもしれません。

■質問者
ということで、尾田栄一郎さんは印税だけでも200億円以上です。
国内漫画シリーズ累計発行部数ランキングトップ5でした。