「出版企画書」
編集者はここを見ている

出版企画書は誰に向けて書くのか

出版企画書を構成する13の項目

「出版企画書は編集者に向けて書く」ということを理解してから、実際に出版企画書を作成しましょう。
ここでは、出版企画書のフォーマットを紹介します。
基本的には、以下の12の項目で構成されます。
 
(1)タイトル
(2)サブタイトル
(3)キャッチコピー
(4)著者名
(5)著者プロフィール
(6)企画概要
(7)読者ターゲット
(8)類書
(9)類書との差別化
(10)本を制作するために有利な条件
(11)目次案
(12)見本原稿
 
ではここで、出版企画書の見本例を紹介しましょう。
 
▼出版企画 見本例(1)

●タイトル
買い物依存症から抜け出して借金500万円を3年で返した私の方法
 
●サブタイトル
貯金ゼロ、借金ありのダメOLでもできたお金の返し方・貯め方、教えます
 
●キャッチコピー
借金を返済して人生をやり直したいと思っているあなたへ。ついつい無駄使いしてしまう人のためのお金の貯め方。浪費は今すぐやめなさい。
 
●著者
西村 優里(にしむら ゆうり)
 
●読者層
借金があり何とか返したいと思っている、または浪費でお金が貯まらず悩んでいる20~30代の未婚OL。対象となる妻や娘を持つビジネスパーソンも購入層として期待できる。
 
【企画概要】
◆昨今の先行き不透明な時代において、賃金低迷で収入はなかなか増えず、2014年度からの消費税増税は決定。アベノミクスで今後インフレ率は上昇するため生活費は上がり、さらに電子マネー、ネット、スマホの普及でうっかりすると楽に大量に消費できてしまう。即ち私達を取り巻く環境は「入ってくる量は据え置き」「出て行く量はさらに増える」ということになる。
 
◆日頃から節約の習慣を持ち貯金のある人ならまだしも、貯金ゼロや借金がある人などはこの外部環境の変化に危機を感じて対策をとらないと、お金に振り回され自分の人生を棒に振る可能性が高くなる。
 
◆2010年の改正貸金業法施行により多重債務者(5件以上の借入)数は改正前の230万人から2013年時点では44万人と7年間で約8割の減少となった。しかし、逆に1件のみの借入数は492万人から794万人と6割以上の増加となっている(出処:金融庁)。そのうち女性の割合は約3~4割と言われており、女性の社会進出に伴い増加傾向となっている。近年では結婚しても仕事を辞めない女性が多くなってきているため、今後さらに増える可能性が高い。
 
◆女性の借金の理由第1位は「買い物」であるが、クレジットカードやリボ払いの普及により気が付いたらいつのまにか借金が増え、恋人や家族にも打ち明けられずに一人で悩んでいる女性が多くいると言われる。本書は著者自身が20代で500万円もの借金をつくり、その返済体験を余すことなく伝えることで希望を与える企画である。また、借金はないものの浪費でお金が貯まらず悩んでいる女性にとっても本書の内容は魅力的に映るはずである。
 
【類書】
「毎日○×チェックするだけ!なぜかお金がたまる手帳術」野呂エイシロウ 集英社「貯金ゼロ借金200万円! ダメダメOLが資産1,500万円を作るまで」花輪 陽子 小学館「お金が貯まらない人の悪い習慣39」 田口 智隆 マガジンハウス
 
【類書との差別化ポイント】
女性向けのマネー本は女性FPが書いたものが多く、女性の生涯に渡るマネーイベント(結婚、出産、投資、老後等)を網羅したものが多いが、本書は著者がかつてそうであった浪費でお金が貯められない女性がどうやって貯められる体質になるかについてのノウハウを伝えるものであり、今すぐ現状をどうにかしたいというニーズに応えたものである
 
「貯金ゼロ借金200万円! ダメダメOLが資産1,500万円を作るまで」においては、どうやって200万円を返したかについてコミックで描かれており分かり易いが、具体的な記述はない。本書は著者の借金返済体験を余すところなく伝え、またメンタル面についても言及していることが特徴となっている
 
【章立て(目次案)】
第1章 28歳OL、貯金ゼロでも借金500万円を完済できた理由
1.私が買い物依存症になったワケ
2.とうとう20代で借金が500万円になる
3.窮地に追い込まれる
4.任意整理で借金返済に取り組む
5.私が3年間で500万円を返済できた、たった2つの理由
第2章 借金返済のために必要な考え方
1.あなたが借金してしまう理由は何ですか?
2.借金していなかったらどんな人生になっていましたか?
3.自分を受け入れる
4.今日からが新しいスタート
5.マザー・テレサも言っている
6.自分を信じなければ誰もあなたを信じない
第3章 借金返済のために今からすること
1.今お財布にいくら入っているか分かりますか?
2.現状を見える化する
3.目的を明確にする
4.目標を決める
5.目標シートを作成する
6.本物の目標にする
7.ここまできたら半分達成したも同じ
第4章 借金を返済するための習慣を身に着けよう
1.基本はダイエットと同じ
2.習慣化するコツ
3.お給料が入ったら第一優先で返済をする
4.定期的に目標を確認する
5.その日一日使う金額をイメージする
6.お財布には必要な金額・モノしか入れない
7.買うモノを決めてから買い物に行く
8.家に帰ったらざっくり家計簿をつける
9.一日の最後にお財布をキレイにする
10.一所懸命働く
第5章 お金が貯まる習慣を身に着けよう
1.節約術もいいですが
2.基本は同じ
3.必要になったら買う
4.お給料日前日に1ヶ月間の大体の支出をイメージする
5.お給料日に予め貯める金額を引き出しておく
6.定期的に資産状況を確認する
7.お金の管理は時間の管理
8.不要なものは感謝して捨てる
9.自分へのご褒美は小出しで
10.日々感謝して生きる
第6章 がんばっているあなたへのメッセージ
1.一番のご褒美は生まれ変わったあなた自身
2.本当に価値あるものはお金では買えない
3.浪費と投資
4.人生に無駄なものなど一つもない
5.自分の可能性を拡げよう
 
挫折しそうになったら読むページ
 
あとがき 私は一人ではなかった
 
【著者プロフィール】
大手証券会社勤務の30代OL。
 
茨城県出身。3人姉妹の長女として生まれる。自身が小学1年生の時に父親の暴力が原因で両親が離婚。父親に引き取られるも引き続き家族への暴力は続いた。将来に絶望を抱き、小学4年生の時に自殺を考え遺書を書く。
 
大学時代は家に帰りたくないため毎日深夜までアルバイトに明け暮れる。息の詰まるような生活から開放された反動で、稼いだお金を全て自分のために使う毎日を過ごす。洋服やバッグ、エステや宝石など、自分を飾り立てる高額商品をクレジットカードで衝動買い。浪費を繰り返し、借金が雪だるま式に増えていく。
 
就職し完全に親元から離れると浪費はさらにエスカレートし、返すために借りるという自転車操業に。とうとう20代で借金が500万円になる。返すための借入れができずもうこれ以上借金ができなくなった時、「人生を建て直したい」との思いから一念発起して借金の返済に取り組む。試行錯誤しながらもお金の貯まる考え方と習慣を身につけ3年で完済に成功する。
 
借金を返済した現在でも自身の経験から得たお金の貯まる方法を実践し、資産を増やしている。

 
▼出版企画 見本例(2)

●タイトル
メガバング銀行員がこっそりやっている【お金のふやし方】サブタイトルお金のふやし方で必要なことはすべて銀行が教えてくれた
 
●キャッチコピー
借金を返済して人生をやり直したいと思っているあなたへ。ついつい無駄使いしてしまう人のためのお金の貯め方。浪費は今すぐやめなさい。
 
●著者
長岐 隆弘(ながき たかひろ)
 
●読者層
将来の収入に不安を感じているサラリーマン全般。噛み砕いた平易な内容のため、学生やOL、主婦などにも受け入れられる。
 
【企画概要】
◆2013年に入り、アベノミクスのインフレ政策の影響により、日経平均株価は急上昇し、世間一般の株式やFXをはじめとする「資産運用」に関する関心が急激に高まっている。
 
◆本企画の著者は、メガバンク銀行員の経歴を持つ。在職時に過酷なノルマに耐え切れず、体調を壊したことをきっかけに、労働収入以外の「お金をふやす仕組み」の必要性を痛感した。現在では銀行員時代の経験を活かし、資産運用に悩みを抱える人々を救う「マネーカウンセラー」として活躍する。
 
◆銀行員の仕事は一見、華やかに見えるかもしれない。しかしその現実は過酷そのものである。売上必達のため厳しいノルマが課せられるからである。銀行員以外でこの内実を知るものはあまりいない。
 
◆メガバンク銀行員の本音は決して表に出ることがない。しかし、そこには、銀行員ならではの「お金の価値観」や、「お金に対する嗅覚」がある。右肩上がりの経済成長が期待できない現代社会を生きるわたしたちにとって、そのノウハウは非常に有益なものに違いない。
 
◆本書は、メガバンク銀行員の実態についてユーモアを交えて描きながら、サラリーマンでも実践可能な「お金のふやし方」を説く。「お金をふやす」というともすればマイナスなイメージを払しょくするものである。
 
◆将来に焦燥感を感じている現代人に「本当にやりたいことを社会貢献としてやりながら、自分の人生を楽しむ」人生観を提唱し、希望を与える企画である。そのため、主な読書層であるサラリーマンはもちろんのこと、OLや主婦、学生など幅広い層の支持が期待できる。
 
【類書】
・「なぜ、社長のベンツは4ドアなのか? 誰も教えてくれなかった! 裏会計学」 小堺 桂悦郎 フォレスト出版
・「社長さん! 銀行員の言うことをハイハイ聞いてたらあなたの会社、潰されますよ!」 篠 啓嗣・川北 英貴 すばる舎
 
【類書との差別化ポイント】
・銀行出身者の「お金の借り方」の書籍は多数見受けられるが、銀行員ならではの節約術や利殖術に触れて、私たちに役立つお金のノウハウを提供した書籍は未だに存在しない。
・内容は、メガバンク銀行員の生態を明らかにしながら、著者自身の具体的な体験に基づいた事例が中心である。これにより「お金のふやし方」によりリアリティと親近感を持たせることができる。
 
【著者プロフィール】
 
【構成案(目次)】