「出版企画書」
編集者はここを見ている

出版企画書は誰に向けて書くのか

出版企画書は「編集者へのラブレター」

読者を意識することは当然ですが、出版企画書を作成するうえでは、もうひとり意識しなければならない相手がいます。
 
そう、最初の読者となる編集者です。
 
少なくとも編集者が「イエス」と言わなければ、出版はスタートさえしません。出版企画書は、編集者に向けた著者からのラブレターです。「一緒に本をつくりましょう」と言ってもらわなければ、何も始まりません。したがって、出版企画書は編集者に向けて書くのが正解です。
編集者は、著者が意識している以上に読者を見ています。読者を無視した本づくりをすれば、投資に失敗することが目に見えているからです。だから、編集者はときに「この企画のままでは売れない」などとシビアなことを言うかもしれません。しかし、それは読者を見ているからこそ出てくる発言です。
編集者の視線の先にはたくさんの読者がいることを考えれば、編集者のリクエストにできるだけ応えようとする姿勢が大切になります。