商業出版への近道、回り道
出版記念セミナーは出版人脈の宝庫
「礼儀正しくも、図々しく」お願いする
では、どの段階で出版企画の相談をすればいいのでしょうか。
よく聞かれる質問ですが、人間関係はケースバイケースなので正解はありません。「ある程度、人間関係ができてから」と言わざるをえません。
ただし、意識してほしいのは、「礼儀正しくも、図々しく」という姿勢で付き合うこと。出版にかぎらず、どんなビジネスシーンでも礼儀正しさは人間関係の基本です。人間関係もできていないのに、いきなり出版企画書を送りつけるのは失礼にあたります。せっかくのチャンスを自分で潰すようなものです。
だからといって、単に礼儀正しいだけでも、ビジネスは前進しません。ときに図々しさも必要になります。ある程度、人間関係が温まってきたら、「実は出版をしたいのですが、編集者を紹介してもらえませんか?」「出版企画書をつくってみたので、見てもらえませんか?」とお願いすることも大事なのです。
出版を実現している人は、礼儀正しい一方で、ある程度、押しの強さも兼ね備えています。
「ここぞ!」というタイミングを逃してはいけません。勝負どころでは「無理を承知でお願いします!」と頼み込む図々しさも必要になります。