商業出版への近道、回り道

出版の相談は誰にすればいいのか?

相談をするなら「編集者」か「出版経験者」に

「自分のまわりに、そんな性格の悪い人はいない!」と言いたくなるかもしれません。もしかしたら、表面上は応援してくれていても、心の奥深くまではわかりません。
 
そもそも、身近の人に出版の実績がないのであれば、アドバイスを求めてもあまり意味がありません。出版の経験や知識がなければ、的確なアドバイスはできませんし、イメージでしか答えられません。
未知のものに対して人は警戒心を抱くものですから、「やめておいたほうがいい」という意見に落ち着くのです。
 
たとえば、野球の経験がまったくない人が、高校球児から「自分は将来はプロ野球選手になれるか?」と言われても、可能性があるかどうかは判断できないはずです。
しかし、プロ野球で活躍した経験のある人であれば、その高校球児がバットを振ったり、ボールを投げたりするのを見れば、おおよその判断はできるでしょう。
自分の半径数メートルの範囲にいる人に出版の相談をしてはいけません。仮に、出版の経験のない人から「そんなのむずかしい」と言われた場合は無視してください。
相談をするなら、プロの編集者や出版の経験がある著者が適切です。余計なバイアスがかかっていないので、客観的に出版の可否を判断してもらえますし、現実的なアドバイスもしてもらえます。
「沈黙は金なり」とよく言いますが、出版を目指すことを決意したら、まずはそれを言葉に出すのをグッとこらえましょう。身近な人に相談することで、スタートからつまずく結果になってしまいます。