「出版企画書」
編集者はここを見ている
見本原稿は「コアコンテンツ」で勝負
「エピソード」で構成する
見本原稿は、先に作成した目次案の中から、コアコンテンツにあたる小見出し(項目)を選んで、その内容を書きます。
見本原稿に選ぶべき内容は、あなたが最も自信のあるノウハウです。編集者は見本原稿だけを読んで判断するのですから、ここで出し惜しみをする選択肢はありません。最も独自性があり、強く主張したいノウハウを文章化しましょう。
見本原稿を書くときは、必ず著者独自のエピソードを入れましょう。
「こうすべきだ」という主張ばかり書いても、著者の経験談を踏まえていなければ説得力がありません。
たとえば、「インターネット集客には動画のコンテンツが有効」ということを言いたいとき、そのまま理論的な部分ばかり書いても、他の著者との差別化ができません。しかし、「私は30秒の動画を毎日アップすることで、サイトのアクセス数が100倍に増えた」といった実際のエピソードを紹介することで、著者のノウハウの独自性もわかりやすくなりますし、著者の人柄なども垣間見ることができます。
見本原稿には決まったフォーマットはありませんが、「主張+たとえば(エピソード)+主張」で組み立てるとまとまりやすくなります。
最初に主張したい主題を述べて、それを裏付けるエピソードを書く。そして、最後にあらためて主題を述べて文章を締めます。「主張(2割)+たとえば(7割)+主張(1割)」の割合が目安です。