「出版企画書」
編集者はここを見ている
目次は50%50%の法則で
言いたいことを50個書き出す
「目次をつくってください」と言うと、手が止まってしまう人がいます。多くの人は、本の目次をつくるのは初めての経験ですから、思考がストップしてしまうのもしかたありません。
どのような項目を、どのような流れで組み立てればいいか、見当がつかない人は、自分がこの本で伝えたいことをランダムに書き出してみることをおすすめします。とにかく思いつく限り書き出すのです。手を動かして具体的な項目を書き出していくと、頭の中も整理されて、次から次へと目次を構成する項目が出てきます。
たくさんあるのが理想ですが、目安は50項目以上。これだけピックアップできれば、1冊分のコンテンツになります。
項目を書き出したら、それら全体を眺めて、共通項でグルーピングしていきます。たとえば、「話し方のノウハウを伝授する」という出版企画の場合、「話し方の基本」「雑談」「プレゼン」「聞き方」「声の出し方」などの共通項が見つかり、50の項目をそれぞれくくれたとしたら、それらが、そのまま章立てになります。
・話し方の基本の基本
・話が盛り上がる雑談の技術
・説得力が増すプレゼンの話し方
・話し上手は聞くことから始まる
・もっと好印象になる声の出し方
このように共通項を並べるだけでも、本の目次らしくなります。
なかには、共通項でグルーピングできない項目も出てくるかもしれませんが、それらは章立てできるほどコンテンツがない可能性があります。たとえば、先の話し方がテーマの企画で、「結婚式のスピーチがうまくいくコツ」という項目がどこにも属さないようなら、「スピーチ」というくくりで他に書けるコンテンツはないか探してみる。そこで、あまり数が出てこないようであれば、そもそもスピーチに関するコンテンツは得意ではないということになるので、目次から外してもいいでしょう。