「出版企画書」
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売れている類書を探せ、違いは何か?
類書を徹底的に研究せよ!
類書を徹底的に研究することも出版企画書を作成するうえでは大切です。敵を知らなければ、自分の企画を差別化することはできません。
私は過去「教え方」をテーマに出版企画書を作成する前に、アマゾンで売れている順に「教え方」がテーマの本を10冊まとめて購入し、すべて目を通しました。
売れているのには理由があります。売れている類書を読むと、「こういう書き方がいいのか」「これに関するトピックは欠かせないな」といった市場が求めているポイントが見えてきます。同時に、自分のフィルターを通すことで、「私ならこう書く」といった差別化のポイントも明確になります。
「この人の本は好きではない」といった理由で、自分の好きな本だけ読む人もいますが、類書研究では個人的な好き嫌いは脇に置くべきです。自分が嫌いな本でも、「市場から求められている」という事実は否定できません。事実と感情は分ける必要があります。
なお、ビジネス書の著者をめざすなら、ビジネス書を読んでいるのは当たり前です。ビジネス書を読まないのに、果たして多くの人に読まれるビジネス書を書けるでしょうか。それでは、練習をすることなく、野球の試合に出場するのと同じ。全打席三振するのは目に見えています。