ビジネス書を
出版するために
押さえておきたいこと

先ほども述べたように編集者はパートナーであり、エージェントです。
 
企画テーマやプロフィールに興味をもってくれる編集者と一緒に企画書を磨き上げたほうが間違いなく、いい本になります。編集者の向こうにいる読者のニーズを踏まえながら、つくり込んでいくことによって、スマッシュヒットやベストセラーをねらうことも可能です。出版業界で通用するやり方を教えてくれて、出版へと導いてくれるのが編集者という存在なのです。
 
たとえていうならば、著者は、まな板の上の鯛です。調理の仕方は職人である編集者に任せれば、著者のノウハウやコンテンツといった素材をおいしく食べれるように料理してくれます。したがって、いちばん大事なのは、自分がもっている「素材」のおいしい部分を編集者にどのように見せるのかということ。編集者に「料理してみたい」という気にさせるプロフィールをつくりあげることなのです。
 
だとすれば、ビジネス書の出版を目指すなら1冊まるごとの原稿ではなく、まずは出版企画書（プロフィール含む）を見てもらう。そして、内容を修正しながら、エッジのきいた企画書をともにつくり上げていくことの方が有効です。
魅力的な企画書、プロフィールであれば編集者も放ってはおきません。
もし、すでに原稿を書き上げてしまったのであれば、簡単に読めるように要約して企画書に添付するといいでしょう。