あなたの中に眠っている
本のネタを探せ

あなたが一番、時間、お金、情熱を注いできたものは何か?

出版のネタを引き出す3つの視点


 
いきなりですが、質問です。
(1)これまでの人生で、あなたがいちばん「時間」をかけてきたものは?
(2)これまでの人生で、あなたがいちばん「お金」をかけたものは?
(3)これまでの人生で、あなたがいちばん「情熱」を注いできたものは?
これらの質問に対する答えが、あなたの出版企画のテーマになります。
 
まずは、(1)の時間。
たとえば、新卒で入社した会社の人事部で20年間、働いてきた人であれば、人事部で培ってきたノウハウが企画のテーマになるかもしれません。「人事部に初めて配属された人への
指南書」「人事部が見た出世する人、しない人の見分け方」など人事にフォーカスした企画書がつくれるでしょう。
時間をかけて取り組んできたことは、あなた自身当たり前のようにできているかもしれませんが、そのノウハウが他の人にとって役立つ可能性があります。
また、○○一筋ではなく、逆に仕事や会社をいくつも経験してきた人であれば、それらの仕事や会社での共通点を探ると出版のネタが見つかります。たとえば、ホテルのフロント→販売会社の営業職→ネイルサロン経営といった職歴の人であれば、「接客のノウハウ」「コミュニケーション力」「もてなしの技術」などの共通点が見つかれば、それが出版ネタのヒントとなります。
 
(2)の「お金」は、これまでの人生で何にいちばん投資してきたか、です。
たとえば、給料の大半を不動産に投資して、一財産築いた人であれば、不動産投資のノウハウが出版ネタになります。
英語の習得のために留学にお金をかけてきた人であれば、「英語」が出版ネタになり得ますし、ダイエットに成功するためにさまざまな商品や食べ物に投資してきた人であれば「ダイエット」が出版企画のキーワードになります。
自分のためにお金をつぎ込む自己投資は、方向性が間違っていなければ、なんらかのリターンがあるはずです。そのリターンが本を書くうえでの原資になります。
 
最後の(3)「情熱」は、個人的に思い入れが強い事柄なので、出版ネタになりやすいでしょう。
たとえば、税理士として活躍している人が、とくに「相続」で困っている人の相談に力を注いできたのであれば、「相続」が出版のネタになります。また、マーケティング職の人が、とくに動画を使ったマーケティングに力を注いできたのであれば、それも立派なコンテンツになります。
仕事よりも株式投資に情熱を注ぎ、資産を増やしてきたのであれば、その独自の投資テクニックは、読者の役に立つ可能性があります。