「出版企画書」
編集者はここを見ている
売れている類書を探せ、違いは何か?
2匹目のどじょうを狙え!
出版企画書には、「(8)類書」を何冊か箇条書きします。すでに出版されている類書が記載されていると、編集者は「この本と同じジャンルか」「あの本と同じ棚に並ぶ感じか」などと本のイメージを明確化できます。
ここでのポイントは、「売れている」類書をピックアップすること。売れていない類書を並べても、「この本も売れないのではないか」と判断されるだけです。
売れている類書が並んでいれば、このジャンルには確実に市場があるという印象を与えることになります。
先に述べたように「類書がたくさんある企画は出版できない」と考える必要はありません。実際、出版社はベストセラーになった本の2匹目、3匹目のどじょうを狙っています。30万部売れたベストセラー本の類書であれば、3万部くらいは売れる見込みが立ちます。3万部も売れれば大きな利益になるので、編集者の中にはベストセラーに似た企画を求めている人もいます。ひとたびベストセラーが生まれると、同じテーマの本が何冊も出版されるのは、このような背景があるのです。
なお、類書を記載するときは、発行部数がわかればなおよいでしょう。出版社に問い合わせれば、教えてくれるところもあります。