商業出版への近道、回り道

出版の相談は誰にすればいいのか?

家族や知人からは反対されて当たり前

商業出版を途中であきらめてしまう人によくあるのが、まわりの人から反対されるケースです。
出版をめざすにあたり、「出版したいんだけど、どう思う?」と家族や友人、会社の同僚などまわりの人に相談すると、高い確率でマイナスの反応が返ってきます。
 
「そんなの無理に決まってる!」
「あなたの知識は、みんなが知っている常識レベルでしょう」
「夢みたいなこと言わずに、地に足をつけて仕事をしたほうがいいよ」
 
身近な人、特に家族などから冷たい反応をされれば、急激に出版に対する情熱は下がっていきます。実際、これはよくあるリアクションで、「家族から絶対に無理だと反対された」「会社の先輩から冷静になったほうがいいと助言された」といった理由で、出版への道をあきらめた人を何人も見てきました。
身近な人に相談したくなる気持ちはわからなくはありませんが、百害あって一利なし。
なぜなら、人は感情の生き物ですから、よく知っている人が出版して急に有名になったり、事業が成功したりすれば心穏やかではありません。
会社の同僚が「出版しようと思っている」と言い出せば、足を引っ張るような人がいてもおかしくありません。「キミがもっているノウハウは、うちの会社の人間なら、誰でも知っている。出版に値するものではない」と説得にかかるかもしれません。
 
家族の場合も、素直に応援してもらえるとは限りません。
夫が「出版して、独立起業しようと思っている」などと言い出せば、妻は安定した生活が脅かされると不安になるかもしれません。そうした気持ちから、出版に反対して、会社で働き続けるように言い聞かせる可能性があります。
反対に、妻が出版をしたいと言えば、夫の立場としてどうでしょうか? 本を出して妻のほうが稼ぐようになれば、心の底ではおもしろくないと思う男性は少なからずいるでしょう。