ビジネス書を
出版するために
押さえておきたいこと

本を1冊書き上げて持ち込んではいけない

200ページの原稿を読んでもらえる可能性は低い

本を1冊すべて書き上げてから、出版社に売り込む人がいますが、賢いやり方とはいえません。
小説は1冊まるごと書き上げてから新人賞などに応募するのが一般的ですが、ビジネス書に関していえば、1冊すべて書いてしまうのは逆効果です。
もちろん、1冊まるごと出版社に持ち込んで、そのまま出版に至るケースも、稀ですがあります。編集者が手放しでOKを出すようなすばらしい企画テーマと原稿であれば、それも可能です。
ただし、新人著者でいきなりそれができるのは、ごく一部の優秀な人だけです。野球にたとえれば、イチロー選手やダルビッシュ有投手のように才能に満ち溢れている人であれば、自分が書きたいように原稿を書いても通用するかもしれません。
しかし、彼らのような天才でもなければ、編集者の目に留まる可能性はきわめて低いでしょう。たいていは自分が書きたいことを自由に書いてしまうので、独りよがりでピントの外れた原稿になってしまい、なかなか出版には至りません。
 
そもそも編集者も暇ではありません。200ページを超える知らない人の原稿をいちいち読んでいたら、いくら時間があっても足らないのです。目を通してもらえたとしても、最初の数ページでしょう。
ある編集者に聞いた話ですが、勝手に原稿を送りつけておいて、「原稿を送ったのに、まだ読んでいないとはどういうことですか!」とクレームを言ってくる人もいるそうです。このような想像力が欠如していて、独りよがりな行動に走ってしまう人は、どんどん出版から遠ざかることになります。
「原稿を送ったんだから、編集者は読んでくれるはずだ」というのは大間違いなのです。