あなたの中に眠っている
本のネタを探せ

あなたが人に伝えたいことは何か?

実績のない専門家の本を読みたいか?

あなたが本を通じて人に伝えたいことは何でしょうか?
いくら「今、おもてなしをテーマにした本が売れているから」といっても、自分がおもてなしに関する経験や知見がなければ、1冊書き切ることはできません。
本を出版するには、読者のためになるノウハウや実績が必要になります。誰もが知っている当たり前を書き連ねても、誰も読んではくれません。
つまり、本を出版するには、あなたオリジナルのコンテンツが必要になるのです。
 
では、何が本のコンテンツになるのか?
基本的に書籍にできるのは、あなたがこれまでやってきたこと、すなわち「過去」です。
これから始めることは本のテーマにはなりません。
 
かつて出版希望者の方から、こんなことを言われたことがあります。
 
「晴れて行政書士の資格をとったので、会社設立をテーマにした本を出したい」
 
会社設立に関する本を出版すれば、その本を読んで手続きの依頼をしてくる読者もいるでしょうから、行政書士として好スタートを切れるかもしれません。しかし、会社設立の実績がない行政書士から、会社設立のノウハウを学びたいという読者はどれだけいるでしょうか。実績のある行政書士の本を読みたいというのがふつうの感覚ではないでしょうか。
そもそもこれから始めることで、実績がないのであれば、執筆できるコンテンツも限られ、1冊丸ごと書き上げることはできません。
この行政書士が会社設立のテーマを執筆するなら、会社設立の実務を積み重ねてからであるべきです。すぐの出版を目指すなら、資格をとるまでにやってきたことをテーマにするか、三角形の法則でこらから行政書士の資格を取得したい人に向けたテーマ(たとえば行政書士試験合格法など)のほうが出版実現の可能性は高いでしょう。