誰にでもビジネス書の
著者になれるチャンスはある

ビジネス書の著者に資格はいらない

「専業主婦」であることが売りになるケースもある

「出版を実現するために、まずはファイナンシャルプランナーの資格をとります!」
ある出版志望者から、こんな報告を受けたことがあります。
 
彼はお金の稼ぎ方に関するテーマで出版したいという希望をもっていたのですが、「裏づけとなるような資格がなければ出版できない」と勝手に思い込んでいました。
ビジネス書の著者になるためには「資格」が必要という決まりはありません。
もちろん、法律に関する本を出版するなら弁護士の資格、税務の本を執筆するなら公認会計士や税理士の資格がないと説得力がありません。健康に関するテーマであれば、医師などの資格が必要でしょう。
一般論をいえば、日本は資格や肩書を重視する社会なので、資格はもっていないより、もっていたほうが有利なのは確かです。
しかし、多くの場合、資格がなくても出版するうえで支障はありません。ビジネス書において重要なのは、資格よりも実績(数字)だからです。
たとえば、「専業主婦が3年で1000万円貯めた方法」であれば、多くの人がそのノウハウを知りたいと思うでしょうから、出版の可能性は大いにあります。この場合、お金の専門家ではない「専業主婦」という肩書に意外性があり、かえってセールスポイントになります。
逆にファイナンシャルプランナーの資格をもっていても、3年で30万円しか貯められない人だとしたら、まったく説得力がないので出版は叶わないでしょう。