書いた本を売るために
大切なこと

著者より書いた本を愛する人はいない

知人という「基礎票」を固める

本は自分にとって子供のようなもの。せっかく苦労して出版を実現できたのなら、多くの人に読んでもらいたい、というのが本音ではないでしょうか。
そのためには、できるだけ長い期間、書店に置いてもらう必要があります。出版社の倉庫に置いてあっても意味がありません。返品されないように売上を伸ばし、仮に返品されたとしても、それが再び書店の棚に並ぶようなしかけをすることが求められます。
出版社が積極的に売ってくれないなら、自分が売る。それくらいの意気込みが必要です。なにしろ、著者よりも書いた本を愛する人はいないのですから。
著者が自分でできることは、何でもやることが大切です。
 
まずは、自分の本が出版されることを世間に知ってもらうのが先決です。
 
出版が決まったら、さまざまな場面で本が出ることを告知します。あるビジネス書のベストセラー作家は、処女作が発売されることが決まってから、さまざまな朝会や交流会、懇親会などに積極的に顔を出し、「○月にこんな本を出版するので、そのときはよろしくお願いします」とアピールしていたといいます。また、自身が発行するメルマガでも、しつこいくらいに告知したそうです。
 
とくに、知り合いには忘れずに告知しなければなりません。自分の知人が初めての本を出すと聞けば、多くの人はご祝儀でも購入してくれます。友人ならば積極的に口コミもしてくれるでしょうから、「基礎票」を固めることができます。
そういう意味で処女作は、売りやすい環境にあるといえます。私はこれを「1冊目MAXの法則」と呼んでいます。逆に、私のように20冊以上も出版していると、ご祝儀で買ってくれることはなくなるので、1冊目の出版のときこそ、知り合いのネットワークは存分に活用してください。