書いた本を売るために
大切なこと

著者より書いた本を愛する人はいない

出版社が積極的に売ってくれるとは限らない

ビジネス書の著者は、自分でできるだけの販売促進をしなければいけません。
そう言うと、「本の販促は出版社がやってくれるのではないですか」と反論してくる人は少なくありません。
たしかに、出版社の営業部は各書店に足を運んで、「こんな新刊が出るので、よろしくお願いします」と案内してくれます。目立つ場所に自社の本が並ぶように働きかけるのも営業部の仕事です。出版社によっては、積極的に新聞広告を出して大々的にPRしているところもあります。
 
しかし、現実はそれほど甘くありません。出版社はどの本も等しく販売促進してくれるわけではありません。大手出版社になれば毎月100冊を超える新刊が出版されます。それゆえに、出版社の営業が積極的に営業してくれるのは、期待の新刊や売れ筋の商品が中心になります。あなたにとっては大事な1冊であっても、出版社にとっては100冊のうちの1冊にすぎないのです。
 
一般的に、無名の新人著者の本は過去のデータがないので、どうしても慎重になります。最初から何万部も刷って、勝負をかける例はめったにありません。どうしても最初は様子見になります。
もちろん、新人著者の本でもできるかぎりの営業活動はしてくれるでしょうが、部数が見込める実績のある著者の本や現在売れている本が優先されるのは当然です。それどころか、最初の2週間で売れ行きが芳しくなければ、「この本は売れない」と見切りをつけられ、優先順位を下げられてしまいます。
 
広告も同じです。
 
新聞広告を出せばそれ相応の高額な料金がかかるわけですから、出版社の立場からすれば、売れ行きが期待できる本を大々的に広告したい。たいていの場合は、すでに売れている本をさらに売り伸ばす手段として、新聞広告は使われます。「○万部突破!」「○○書店ランキング1位」などといった文言が並ぶのは、すでに売れているからです。たいして売れていない本に、出版社がお金をかけて広告を打つというケースはめったにありません。
これが現実なのです。