「出版企画書」
編集者はここを見ている

今なぜ、この本を出版するのか?

企画概要は第三者の視点で書く

企画概要を書く際のポイントは、三人称で書くことです。
自分で企画書を書くと、「私は~をしてきました。だから、私はこんな企画を考えています」と一人称で書きたくなりますが、「著者は~してきた。だから、著者はこの企画を執筆するのにふさわしい人物である」というように第三者の視点から書くのです。
なぜなら、本来、出版企画書は編集者が書くものだからです。編集者が企画会議に提出するときには、各社のフォーマットに沿って企画書を作成します。そのとき、一人称で企画概要が書かれていれば、編集者は三人称で書き直す必要があります。
どんな仕事でも同じですが、相手の手間を省くことは、ビジネスで成果を出すための基本ポイントです。編集者が右から左にすぐに企画書を会議に提出できれば、編集者にとってはありがたいですし、「こういう気遣いのできる著者と付き合いたい」と思ってもらえます。