ちょっとしたコツで
あなたもビジネス書の
著者になれる

「類書があるから書けない」という誤解

10%の「もっと」がオリジナルを生む

とはいえ、類書とまったく同じようなテーマ、内容しか書けないようであれば、出版するのはむずかしいでしょう。テーマや内容が先行している類書と代わり映えしないなら、読者は見向きもしません。すでに市場にある本と同じ内容を読みたいとは思わないからです(例外として、売れ筋の本であれば二匹目、三匹目のドジョウを狙って、同じテーマや内容の本を出すことはありますが……)。
 
だからといって、尻込みする必要はありません。自分が出版したいテーマの類書を読んでみて、「この部分はもっとこうしたらいいのに……」「私ならもっと違う書き方をする」「ここは著者とは違う意見だ」という部分が10%でもあれば、出版できるチャンスです。
たった10%でも違いがあれば、類書と差別化できるからです。「もっとこうしたらいいのに」という部分が、あなただけのノウハウになります。
 
そうした類書との違いを出版企画書の中で明確に打ち出せれば、編集者の目に留まる可能性が大きくアップします。なにしろ類書があるということは、読者がすでに存在するということなのですから。