ちょっとしたコツで
あなたもビジネス書の
著者になれる

「類書があるから書けない」という誤解

類書が多いのは市場がある証拠


 
出版したい人からよく「類書がたくさんあるから、他のテーマを探したほうがいいですか?」という質問をされることがあります。
 
類書とは、テーマや内容などが似ている書籍のこと。書店に行くと「株式投資」「マーケティング」「自己啓発」などと類書ごとにコーナーが設けられています。
自分が出版したいテーマに類書が多いと、「入り込む隙間がないのではないか」という発想になりがちですが、それは誤解です。
類書が多いということは、それだけ読者が多い証拠。売れるから似たようなテーマの本がたくさん出版されるのです。
 
そう考えると、逆に類書がないテーマは、市場がない可能性が高くなります。これまで星の数ほどビジネス書が出版されており、未開拓のテーマというのはほぼ存在しません。したがって、「類書がないのは出版しても売れないから」と考えたほうが自然です。「これまで誰も書いていない画期的なテーマなんです!」と自信満々に言い張る人をたまに見かけますが、そのほとんどが「売れないテーマだから誰も本を出していない」と考えて間違いありません。
 
「売れている類書がある」ということは、これからビジネス書を出す人にとってはチャンスです。少なくとも市場と読者があるのですから、出版業界から門前払いされることはありません。