尾上 昌人さま(第35期)

尾上 昌人さま(第35期)
《 著書 》『日本一わかりやすい!個人事業主・中小企業のための補助金獲得の教科書』
(イースト・プレス)2023.1.18

出版の動機

小学生の頃から読書好きで「いつかは著者になりたい」という思いは持っていました。
ITコンサルタントとしてホームページやネットショップ作成支援を行なっていましたが、思うように売上が伸びずに苦しんでいました。
友人の出版をきっかけに、紹介されてネクストサービスの門を叩きました。

スクール受講前の悩み

自社のサービスの特徴がなく価格競争にさらされ、収益率が低い状態でした。
日々顧客対応に追われ、新規開拓ができていないので、売上が思うように伸びませんでした。
そんな状態が長く続いたため、会社経営を諦め、サラリーマンに戻ることを何度も考えましたが、借り入れの返済があり、やめるにやめられない状態でした。

スクールに参加して良かったこと、苦しかったこと

①親身になってくれる講師、コーチの存在により出版の方向性が見えた

出版テーマを決めかねていたところ、講師が短時間で自分の強みが補助金の申請サポートであることを見抜いてくださり、「補助金の本」という明確な出版テーマを導き出していただきました。
今になって思えば、そのことが、処女作の出版につながり、一生の財産となりました。
講義を1日休んだため、目次を書くのに苦しんでいた時、講師やコーチのアドバイスで救われました。
また、コーチによるZOOMでの個別指導も本を書く上で大変助かりました。
経験豊富なコーチによるコーチ制度は、ネクストのセミナーの特徴であり、受講のメリットであると思います。

 

②励まし合う仲間の存在により、地獄のような執筆期間3ヶ月を頑張れた

書籍の執筆には丸3ヶ月かかりました。会社の営業をそっちのけで、来る日も来る日も原稿作成に没頭しました。
後になって思えば、充実した時間と思えますが、やっている最中は、なかなか考えがまとめられず、文章を書くのに苦労し、地獄のような日々でした。
そんな中、メッセンジャーのグループで同期の仲間の情報を得たり、出版スクールに参加したりして先輩の話を聞いたおかげで脱稿に漕ぎ着けることができました。

 

③的確なカリキュラムにより最短距離での出版ができた

出版に関する基礎知識を知る「座学」、プロフィール作成、目次作成、見本原稿作成の「ワーク」、第一線で活躍する編集者の話や先輩の体験談などの「実践的な情報共有」の3要素で組み立てられたカリキュラムが最短での出版を可能にしてくれたと感じています。
学びの最後に出版企画書をプレゼンし、出版社への交渉権獲得を目指すオーディションのシステムもユニークで毎回大変盛り上がるので、緊張しましたが体験できてよかったと思いました。
最終日の出版社オーディションに向けて準備していくという実践的なカリキュラムがこのセミナー全体の緊張感を高め、終了時の達成感をマックスにしてくれる大きな要因だと思います。

 

④良い本を作ろうと協力してくれる出版社に出会えた

オーディションで手を上げてくれた出版社が、本づくりに必要なアドバイスやペースメークをしてくれたおかげで自分でも納得がいく著書を作ることができました。
上から関わるのではなく、「一緒に良い本を作ろう!」という思いで伴走型の支援をしてもらい大変感謝しています。
書店キャンペーンには編集者がわざわざ名古屋に足を運んでいただき、一緒に書店に挨拶してくれました。
年間数十の出版案件を抱え忙しい編集者が、ここまでしてくれるのは考えられないことだと思います。

 

⑤出版後もネクストから様々なアドバイスをもらえている

出版が決まっても、書店キャンペーン、ネットキャンペーン、新聞広告、出版記念パーティ、増版の交渉など著者のやることは多いのに驚きました。
しかも、全て初めてのことばかりで、無知による誤解、戸惑いやトラブルが多く発生しました。
ネクストでは、講師、コーチ、出版の先輩との関係が大変近く、そのような初めてのことに関しても、望めばいつでも様々な相談に乗ってくれるので大変助かりました。
2冊目以降の出版に関しても、ネクストは常に最短コースだと感じています。

オーディションが終わってから出版までの苦労

私の場合、3社の出版社に交渉権をいただきましたが、編集者が推薦してくれても、営業会議で出版決定していただくのは難しいものだということを知りました。
そのため、当初の企画書を全面的に書き換え、なんとか出版決定をいただきました。

できあがった本の感想

自分の書いた原稿が整えられ、表紙がつき、挿絵がつきと本が完成していく経過は、本当に幸せな体験でした。
私の場合、表紙のデザイナーさんも選ばせていただけ、表紙にまで私の意見を盛り込んでくださる出版社に感謝しました。結果、自分の想像をはるかに超える完成度の本が出来上がりました。著者として出版に関わる体験の一つひとつが、新鮮で、喜びや驚きに満ちた得難い体験となりました。

出版後に変わったこと

①出版することで会社の知名度が劇的に上がった

出版をしたことで、同業者や地域の商工会での対応が変わりました。
名刺交換の時話題に困らなくなりました。

 

②人脈のネットワークが劇的に広がった

これまで疎遠だった前の会社の上司や過去の取引先などあらゆる人脈の方からメッセージや連絡をいただきました。
休眠状態だった取引が復活した事例も数え切れません。

 

③活動範囲が全国に広がった

愛知県をメインに営業をしていましたが、知名度が広がって全国で仕事ができるようになりました。

 

④仕事の質が格段に上がった

本のおかげで、コンサルティングをしてほしいという要望が増え、人件費がかさみ原価が低いウェブ制作やシステム開発の仕事から原価のかからないコンサル業がメインになりつつあります。

 

⑤受注金額が大幅に上がった

コンサルに関しては、これまでの2倍から5倍の価格で受けていただけるようになりました。無理かなと思っても、お客様が承認くださるケースが増えました。

著者スクールを検討している人へのメッセージ

ネクストのカリキュラムにしたがえば経験がなくても出版ができます。
私のように、営業が思うように伸びない、会社の収益が低く赤字体質である、自社のサービスにこれといった特徴がなく新規が広がらないと悩んでいる経営者は、出版に挑戦してみるべきだと感じます。

プロフィール

尾上昌人(おのうえ・まさと)
補助金申請コンサルタント
株式会社ニューフォース(経済産業省認定経営革新等支援機関)代表取締役
ITコーディネータ、ウェブ解析士
1988年(昭和63年)、当時、経常利益日本一だった野村證券に入社。マスコミからノルマ證券と揶揄された猛烈営業を経験。飛び込み営業で約400社の中小企業を開拓。
訪問した中国深圳でIT起業ブームに沸く中国企業の勢いに衝撃を受け独立を決意。日本の中小企業のIT化支援を目的として株式会社ニューフォース創業。現在に至る。
コロナ禍で大きなダメージを受けた中小企業への国の補助金支援が本格化したことから、2020年に経済産業省認定経営革新等支援機関となり、コロナ禍で毀損した中小企業に対して、補助金による資金調達とDXによる事業効率化を同時に行う補助金支援事業に力を注いでいる。
4大補助金での合格実績100件以上で、申請企業の上位30%しか合格されないといわれている中、的を射た申請書の作成で90%以上の合格率を誇る。
2021年の補助金取得額は合計1億円超。