森川翔さま(第35期)
出版の動機
正直に言えば、自分の承認欲求からです。社会人生活の中で自分が苦手を克服した過程や、お客様に感謝された経験を日頃からため込んでいて、会社内の人材育成で活用してきました。
この経験を活かして感謝の連鎖をつくることで、会社としてではなく個人として、社会全体のお役にたてるのではと考えていました。
では、なぜ出版なのか?
ふりかえってみると、仕事で忙しく時間の無い生活の中ではWebで教育動画を見る時間も少なく、それでも勉強するためにビジネス書や専門書を活用するケースが多かったからだと考えています。
最近はデジタルに目が行きがちですが、パラパラとめくってすぐに目を通せる紙の本はとても魅力的で、自身もいつかは出版したいと思っていました。
スクール受講前の悩み
出版したいネタはあるものの、企画や対象読者がぼんやりしている中、本当に出版にたどりつけるのか不安でいっぱいでした。
スクールに参加して良かったこと、苦しかったこと
先生方、同期生、時には先輩も合流し、一緒に企画を作り上げていく空気がとても良いと思いました。
「本の企画ってどうするの?」「企画を通すにはどんなプレゼンをすればいいの?」といった素人ならではの苦しみも、先輩方が実績のある企画をプレゼン頂けるので解消できました。
出版までの道のり
私の場合、編集者さんと顔合わせしてから出版まで1年ほどかかりました。
出版社の企画会議の審査を通過する必要があり、企画が何度かドロップしましたが、編集者さんが企画の可能性を信じて、ずっと向き合ってくれたことがとても印象に残っています。
スクール卒業後も松尾先生が気にかけてくださり、都度相談もできたので、挫けずに頑張れました。
できあがった本の感想
編集者さんからデザイン見本を頂いた時もそうでしたが、紙の本を手に取った瞬間は喜びを超えて、鳥肌が立ちました。
また、これまで雲の上の人だった方々から「駅前の喫茶店で話そう」とコンタクト頂けるようになり、出版の影響力を感じました。
メッセージ
どこかに勤めていたこと、何かに必死になったこと、何かこだわりがあって続けていること。ひとは何かしら経験があります。
「出版してみたいけど、自分ではきっと出版できない」とネガティブな気持ちになりがちですが、突出したことをしていなくても、アイデア次第で出版は可能だと学びました。
あなたの経験を必要としている人間はどこかにいるはずです。悩む前に、まずは出版実現セミナーなどに参加してみて、プロに相談してみるのが良いかとおもいます。
プロフィール
森川 翔(もりかわ しょう)
デンソーテクノ株式会社に勤務(現職)
自動車に関わるシステムエンジニア
社内研修のテキスト作成、イラスト作成、講師を担当
大阪出身、1984年生まれ、36歳。大阪工業大学 電子情報通信工学科を卒業。
2007年新卒でデンソーテクノ株式会社へ入社。
自動車の走行安全機能に関わるシステムエンジニアとなる。
自動車業界では社外者に対しても専門性の高い説明が要求されるため、口下手も相まって「グラフや文字ばかりの資料」で説明することに限界を感じる。
そんな中、グループ会社の研修を受講した際、プレゼンは「言葉を図解した資料」によってぐっと分かりやすくなることに気付く。パワーポイントを使用して文章の図解を磨くとともに、資料作成の過程でシンプルなイラストを簡単に作るノウハウを会得する。
イラストと図解を組み合わせた資料作りが評価され、「新人向けブロック線図教育」(年間100名規模)、「中堅社員向けクリティカルシンキング教育」(年間30名規模)といった教育企画と講師を任されるようになる。
21年にグループ会社向けに講演した「エンジニア式! ピクトグラムの作り方」(250人規模)では「図解する重要性」と「誰でも簡単にできるシンプルイラストのつくり方」を参加者へ伝え、好評を博した。