玉本潤一さま(第26期)
出版の動機
長らく、自分しか言えないと思っていた考えを日本中に伝えたい、と強く思っていたことがありました。その内容を出版で実現するためです。
メッセージ発信は40歳で独立した理由の一つでした。ですが、当時は秘めた強い思いはあるものの、メソッドとして説明できる具体的なものではありませんでした。
私はコニカミノルタ(株)という大手精密機器メーカーから40歳で独立して1.5年経過したところでした。友人がネクストサービスさんのビジネス著書養成スクールから出版をしているのを知り、「自分も!」と即断、スクールの門を叩きました。
スクール受講前の悩み
スクール受講前は、あくまでエグゼクティブコーチとしての経験も当時はまだ2年ほどでした。エグゼクティブコーチとしてまだキャリアの短い自分が本を出せるのかという悩みや、外野からのネガティブ声を受けるのではないか、という恐れがありました。
ですが、スクールの最初に教えていただいた三角形の法則で「自分も著者になれる」、そして実際に出版して成功されているOBが沢山いらっしゃったので、自分も著者になれると確信できました。
またプロフィール作成の過程で、松尾先生から私が何気なく封印していた学生時代の歴史を「関西学院アメフトで学生日本一2回って、そんな経歴、使わない手はない」と、掘り起こしていただき、メンタル的にも自信を取り戻していきました。
スクールに参加してよかった事・苦しかった事
最大の良かったことは、松下幸之助さん創業のPHP研究所、ならびに思いを共にできる中村編集長に出会え、無事に同所から出版ができたことです。中村編集長との出会いがなければ出版は叶いませんでした。
今回の出版企画は、売れる内容というより、私の拘りが強いものだったと振り返ります。
売れる本を出版したい出版社からすると、新しいマインドセットを提案するものだったので、少し分かり難かったり販売が読めなかったりしたかもしれません。オーディションで3社から手を上げていただき、1社は会場に来られてない企画書のみで声をかけていただきました。その一社がPHP研究所でした。
PHP研究所の中村編集長は、末長く売れていく”良い本”を出したい、という考えで本を企画編集されていました。著者の私とのスタンスも、私が持っているものを執筆し切るのをじっくり待っていただきました。企画が社内稟議を通ってから出版まで2年もかかりました。
その間、何もお叱りもなく、たまに声をかけていただきました。
出版後のお話ですが、中村編集長に「なんで私みたいな初版の人間を2年も待っていただけたのですか?」と聞きました。
そうすると、「いや、玉本さんのこの出版企画、単純に僕が読みたかったんですよねー」と、おっしゃいました。
通常、出版社としては2年は長く、待つことは稀だと思います。ましてや初版でどんな本を書けるかもわからない著者です。
私のような不器用者でも、そんな相性の良い編集長とのご縁がこのネクストサービスさんを介して手に入ったことそのものが良かったことです。ネクストサービスさんがなければ、この出会いはあり得ませんでした。
出版まで・できあがった本の感想
おかげさまで、自分としては自分の全てを書き落とした渾身の一冊となりました。
Amazonカテゴリランキングは購買予約の段階から発売2ヶ月以上経った今まで1位を経続しています。
「今まで沢山の本を読んでいますが、この本は本物ですね」「衝撃を受けました」「大大大共感!」とポジティブなフィードバックをどしどしいただいてます。多くの方々から大きな共感とともに、大事な人々へご紹介の連鎖が続いています。
発売開始から2ヶ月ですが、セミナーは4つ、研修も2件、ラジオ出演3件が入りました。
インフルエンサーの方々にも内容に共感していただき、発売2ヶ月で約合計13万人のフォロワーに紹介していただいています。
メッセージ
諦めないでください。
おそらく、出版に興味を持った時点、スクールの門を叩いた時点で、何か本を介してやりたいことや伝えたいことをお持ちなのだと思います。と同時に、それは自分ができる範疇だからこそ興味があるのではないかと思います。
自分を疑わないで、やりきってほしいと思います。
私なんて、執筆2年かかりました。いろんな理由をつけて「自分には出版は向いてない」と言って筆を投げた期間もあります。今はそれも良い経験です。
プロフィール
2001年、ミノルタ株式会社(現コニカミノルタ株式会社)に入社。複合機・プリンタ事業部に所属。27歳から9年間、ドイツとベルギーの子会社にて経営企画を担当し、「社長の右腕」として経営に従事。欧州各国を統括する2千名に関わる組織再編のプロジェクトリーダーを務め、帰国。その後、39歳で本社にて同社売上1兆円(当時)のうち30%の事業企画管理をリード。
人生の節目となる40歳で、出版テーマの「ステートファースト(感情状態を最優先する成果目標達成の仕方)」を発信するべく独立。
現在は、「幸福度No.1の日本、軸のある日本人」をビジョンに、経営者・経営幹部向けにエグゼクティブコーチング・経営コンサルティングを提供している。
MBAグローバリゼーション専攻課程修了。
関西学院大学アメフト部にて、レギュラーとして二度の学生日本一に貢献。