梅津拓史さま(第23期)
出版の動機
単純に面白そう!と思ったのと、文章を書くことで広く一般に考え方を知ってもらい、自分の知識もブラッシュアップしたかったと思ったからです。
さらには、研修医の過重労働問題などについて、政府や医療関係者、大学への発言力を得るということも動機の一つでした。
「患者さんの為に」というより自分のためです。結果患者さんのためになれば良いというのが私の考え方です。
スクール受講前の悩み
ある程度高額な講座であるということ、さらに自分の時間を投資してまで得られるリターンがあるかという事でした。
スクールに参加してよかった事・苦しかった事
苦しかった事から書きますが、他人になかなか理解されなかったこと、自分が他者に理解されるように説明できなかったことです。
自分ができることには限界があるけれど文章表現の仕方で変わるという事が理解できました。アウトプットすることがとても重要性だということも。
まとまりがないような話ですが、結局、書く文章には個性が出ますし、能力に応じたものしか出せません。しかし、そのアウトプットし続ける事で鍛えられると思います。自分に限界はあるけど、ある程度までは出せそうに感じました。自分自身で限界だと思っていたものも自分で勝手に思っていただけで、実際はそれよりももっと先があるかもしれないと気づきました。
出版まで・できあがった本の感想
出版までは半年以上原稿を書いて、さらに編集者さんと修正をして、かつてないほど文章を書きましたし、調べる事も多かったです。医師の専門性ということもあるので、根拠のない文章はかけません。だから時間はかかりましたが、自分なりに納得できる文章がかけた気がします。
勤め先の病院を移るタイミングだったので、執筆以外でも忙しかったのですが、いま思えば良いタイミングでした。
出来上がった本については、患者さんの指導に大変役立っています。外来の数分間では伝えられなかった話がたくさん書いてあるからです。もちろん患者さんからも好評です。
メッセージ
本を書いた2年間で考えると様々な変化がありました。色々とチャレンジする姿勢、アウトプットの重要性や、医師以外での人間関係が劇的に広がりました。本を書くという新たなチャレンジを楽しめた感じですし自分の足りないものをサポートしていただいた!とも思います。出版に悩んでいる皆さんも一歩進み出すことで何かが変わるかもしれません。皆様とお会いできることを楽しみにしています!
プロフィール
梅津 拓史(うめつ ひろし)
循環器内科医、心血管カテーテル治療医
さくら総合病院循環器センター長、防衛医科大学校同窓会理事(国家試験対策担当)
国内でも屈指の心・血管カテーテル治療の若手エキスパート
急性心筋梗塞や狭心症のカテーテル治療を中心に年間200例以上の手術を施行し、2015年、年間カテーテル治療数は300例以上で全国3位。現在は愛知県の病院で循環器センターのトップとして、難症例含む様々なカテーテル治療を行なっている。