山田実希憲さま(第25期)
出版の動機
「自立したビジネスパーソンでいたい」と思ったことが、出版の動機です。転職支援、採用支援という仕事をしている中で、私自身が転職した時に「会社というよりは山田さんとまた仕事がしたい!」と言っていただいたことがありました。
振り返れば、過去の仕事でも、私を指名し相談いただけることにやりがいを感じていました。そこで会社としてではなく、自分個人に仕事をもらえる状態であること、それこそがキャリアになっていくと感じていました。ただ会社の看板がない状態だと、自分が何者であるのか、そしてそれを知ってもらえる方法が必要です。自分を伝えることができるのが出版だと思い、具体的な一歩としてネクストサービスの出版スクールへ通うことにしました。
スクール受講前の悩み
出版したい企画が何も固まっていない自分が、今スクールに参加をして、本当に出版できるのかという不安はありました。やってみたい気持ちだけでは走りきれないかもしれないし、企画を練ってから参加すべきなのでは…という悩みでした。
良かったこと、苦しかったこと
ソフト面は全て良かったと言えますが、目的を同じくする同期、温かくクリティカルなアドバイスを頂けるOBOG、そして忖度なしで伴走してくださる松尾先生の存在は特に良かったです。
一方で、他者目線を受け入れるまでの過程は苦しさもありました。自分が何を書きたいのか、何を書けるのか、読者から求められているのか、この感覚をつかむために必要なフェーズだったと今になればわかります。しかし、過去の経験やスキルをさらけ出して、クリティカルなフィードバックを得る経験があまりなかったので、他者目線を浴び続けた当初、思ったように思ってもらえないもどかしさがありました。だから企画が出来たのですが、私個人の経験・ノウハウからゼロイチで事業立ち上げをしている感覚で当時は苦しさでもありました。
出版までの感想
オーディション時の企画がそのまま通り、執筆に入り、そして出版まで半年で駆け抜けました。とにかくアウトプットしないことには始まらないので、編集者さんにアドバイスをいただきながら手を止めないことだけ意識していました。転職をテーマとした執筆で、アウトプットを重ねていくうちに自分のキャリアも見直すことになり、自分自身が転職しキャリアアップしたことは想定外でした。
できあがった本の感想
初めて書店で自分の本を探した時の素直な感想は「見つけた!本当にあった!!」でした。自分の名前が入った著書を持ち、高揚しながらレジで購入したことを覚えています。何度も原稿で向き合った文章でしたが、読み返すと新鮮味を感じました。
メッセージ
出版に向けて動き出すと、不安を感じることもあると思います。その状態も素直に口にしてみるといいと思います。自分が何に心を動かされるのか伝えてみると、それが企画につながることもあります。同期、OBOG、松尾先生がすべて受け止めてくれます。
プロフィール
1979年生まれ。法政大学を卒業し、リフォーム会社に入社。入社して10年が経過し、生き方と働き方のズレを感じたことから、30代で初めての転職活動を経験。そこで転職のための活動が自分と向き合う機会であることや、キャリア相談をする相手の必要性、経験や市場価値を客観視する重要性などを実感。理想とするキャリア構築を支援するべく人材紹介会社(東証一部上場)JAC Recruitmentに転職。その後ベンチャー不動産会社での新規事業開発を経て、現在はジェミニキャリア(ジェミニストラテジーグループ)で経営、組織、採用に関するコンサルティング、個人の人生経営・キャリア支援を提供。累計5000名を超えるビジネスパーソンの転職相談を受ける。