端野 貴康さま(第41期)
出版の動機
以前から書籍出版はおぼろげな夢としてありましたが、「自分の国語力ではとても無理!」とほぼ諦めていました。
それでも、30代後半に一度思い立ち、今回のテーマ「エンディングノート」とは全く違うテーマ/内容で少しだけ原稿を書いたことがありました。
ただ、書き方や進め方は全然知識もなく、学んだり調べたりすることもせず、「原稿を書いたら何とかなるだろう」と安易な気持ちで進めていました。
その結果は当然のごとく、やはり思うようには事が運ばなくなり途中で断念してしまいました。
それから20年以上経って、サラリーマンから個人事業主となりました。オフィスを横浜で借りたのですが、そのオフィスレンタル会社から出版説明会の案内があって参加することになり、スクールを知って受講を申し込みました。
父の残したエンディングノートに衝撃を受け、終活関係の仕事をするようになっていました。
多くの方々が大事だとわかりながら、なかなか進めることができないエンディングノート作りをどうしたら前向きに取り組んでもらえるかを日々考えるようになり、出版を通じて全国の方々にエンディングノートの重要性の再認識と、作成することによるわくわく感やメリットが伝えられればと思ってスクールに参加しました。
スクール受講前の悩み
受講費用に関しては、他の出版スクールと比べたわけではありませんが、最初の印象として確かに(かなり)高いと思いました。
「本当にそれを支払うだけの価値があるのか?」
「うさんくさい団体の入り口ではないか?」
「宗教団体の勧誘ではないか?」・・・
など、疑いは尽きませんでした。
「これを受講したら本当に出版できるようになるのだろうか?」の疑問は残りましたが、逆に、ここまで高い受講料をはっきり示していることにはそれなりの成果を約束してくれるようにも感じました。
また、最初に参加した説明会のときに、何名かのOB/OGの方と名刺交換をし、いろいろとお話を聞かせていただいたことも前向きになる材料となりました。
「OB/OGの方々もサクラではないか?」とまでも思ったのですが、様々な分野でいろいろな見識をお持ちの方々ばかりで、そういう方たちともつながっていけることは、自分にとって大きなプラスになるであろうと思うようになり、たとえこの回(期)に出版にこぎつけられなかったとしても、少なくとも後々リベンジできる環境は作りたいという思いで、スクール受講を申し込みました。
スクール(講座)の内容はいかがでしたか?
経験値も含めてなのでしょうが、やはり松尾先生の話し方や教え方、進め方はうまいと思います。
選抜ではなく、「受講者全員を著者にする」という目標を掲げておられることから、突出した才能の持ち主を探して、それ以外は切り捨てていく方法ではなく、ボトムの人も出版できるように持っていくことを常に意識しておられて、それが受講者全体の連帯感も生む結果となっています。どんなに社会的に優秀な方に対しても冷静に鋭くツッコみ、なかなかうまく表現できない方に対しては持っている才能をうまく引き出していくよう進められていて、他人を妬んでいるような状況には全く陥りませんでした。
また、受講生同士お互いに論評し合う仕組みも素晴らしいと思いました。切磋琢磨し、いろいろな角度から物事を見る機会を得ることができ、それが自分の企画書作りにも大きく役立ちました。
コーチ制は近年始まった制度と伺っていますが、松尾先生の負担減や、より細やかなサポートに繋がっており、素晴らしいと思います。
また、コーチの方は皆優秀であり、熱量もすごく、自分の担当以外のコーチの方からもいろいろとアドバイスや前に進む力をいただきました。
スクールに参加して良かったこと、苦しかったこと
スクールに参加して良かったことは、リタイヤ寸前であった私でも出版の夢が叶ったことですが、それ以上かもしれない位に、松尾先生を含め、本当に幅広い分野で活躍されている方々との交流を得られたことです。
同じ「出版を目指す」とする中でいろいろな話題について話をする機会を得て、考え方を学ばせてもらえたるすることが自分にとって大きな財産となりました。
一方、苦しかったことは、スクール4日目から半月後に極度の不調に陥り、親戚の不幸も重なって、企画書作りが全く進まなくなってしまったことです。
スクールに参加し始めたものの、勝手に思っていたのですが、同じ期の中でおそらく最下位争いをしていた私も、何とか受講4日目までは乗り切っていました。ですが、そこからはいろいろと指摘していただいたことがうまく呑み込めなくなってきて、身寄りのない親戚の不幸も重なってしまって、全く進まなくなってしまいました。葬儀や諸々の雑務に追われ、チームのZoomも参加できないことが重なりました。他のチームメンバーがかなり早い段階で企画書の完成に近づいているように強く感じていたので、完全に取り残された気分になり、ますます進まなくなるという悪循環に陥りました。
自ら志願し、松尾先生にも認めていただいたテーマであるにもかかわらず、「このテーマではできないのではないか」とも思い始めるようになってしまい、コーチにテーマを変えた方がいいのではないかと相談しました。
ところがコーチより「テーマは松尾先生が熟考の末選んでいただいたもので、今更変えるなどと言い出せば、おそらく見放されるだろう」とのお叱りをいただいてしまいました。ごもっともであると悟り、テーマ変更の邪念を捨てて、オリジナルの「エンディングノート」のテーマで進めることとしました。
松尾先生や大沢さん、コーチより「この期では間に合わない(できない)のではないか」とも心配していただきましたが、再度気を引き締め直し、何とか当初のスケジュール通りに終わらせたい旨コーチにも伝え、アクセルを踏みなおしました。
大沢さんとの深夜のZoomなどもしていただき、ギリギリのスケジュールではありましたが、何とか企画書の最終版まで辿りつくことができました。
出版までの道のり
松尾先生を始め、コーチ、OB/OG、同期など本当に多くの方々から叱咤激励を受け、最後のオーディションに望むことができました。
そして、3つの出版社に手を挙げていただきました。
その後の面談で、3社とも編集者の方が積極的に話を進めていただきましたが、1社は企画会議を通過できず、その会議で指摘のあった問題点は、こちらではどうしようもない無理難題でした。
編集者さんにこちらから案は出しましたが、「解決の見込みが立たず、これ以上は進めることはできない」とのことで、残念ながら没となりました。
2社目は、オーディションで手を挙げていただいた編集者の方が、いろいろと調べていただいたりして前向きに進めていただいていたのですが、結局企画会議を通過させることは困難との結論で、企画会議の前に頓挫してしまいました。
その後、同じ出版社で別の編集者の方が別の視点から話を熱心に進めていただいたのですが、前編集者同様、企画会議の前に断念となってしまいました。
最後の1社と話を進めたところ、オーディションや企画書の内容を絶賛していただき、社長にも面談に出てこられて、
「長いお付き合い、よろしくお願いいたします」
とのことで、本格的に本作りが始まりました。
「ライターは使わず、ご自身で書いてください」とのお言葉をいただき進めていました。期限は設定せず、内容に重きを置きたい旨伝えられましたが、一応の目安の時期を設定し、それに向けて執筆を続けました。
20数年前の教訓で「文字数が足りないのでは?」との不安が付きまとい、原稿提出前に何度も修正や加筆を繰り返しました。そして目安の期日を少しオーバーしてようやく原稿を全て提出しました。
途中、担当編集者が社長に変更との連絡があり、驚き、戸惑いすらありました。松尾先生もそのことを知って驚かれましたが、ポジティブな受け止めで、最後までその社長に親切にご指導いただきました。
「文字数が足りないのでは?」の不安払拭は、「文字数多すぎ」の結果を生んでしまい、大幅削減の羽目となりました。外部編集者の方の協力を得て、組み直しを行い、最終版へと仕上げていきました。それでも、自分が伝えようとしていることを最大限尊重していただきましたので、最小限のやり取りで済みました。
できあがった本の感想
ゲラが出来上がってきたときは、やはり嬉しかったです。ようやく「本になるんだ」という喜びがありました。
そして表紙の候補が送られてきたとき、更に感慨深いものがありました。3つの表紙の候補は甲乙つけがたく、本の印象も変わってくることからどれを選ぶか悩みましたが、何とか1つに決めてそれが採用されました。
出版後知人・友人等から表紙を褒めていただけることもあり、自らがデザインしたものではないのですが、誇らしくもあり、今でもとても嬉しく思っています。
出版され、Amazonや楽天の予約が始まり、「騙されているのではないか?」、「夢ではないか?」の疑念が晴れていきました。
そして書店の棚で並んだ自分の本を見たときは大きな感動がありました。子供の頃から行っている本屋さんに自分の本があるのです。それも一つの書店ではなく、あちらの本屋さんにも、こちらの本屋さんにも・・・です。
本を並べていただくために、本当に多くの方々に携わっていただいることは明らかで、感謝、感謝の毎日です。
出版後に変わったこと
私の拙著「わくわくエンディングノート」は、多くの仲間のビジネス書籍と違って一気にバズるモノではないので、急激な変化はそんなにありません。
しかし、ビジネスにおいてもプライベートにおいても、本を紹介させていただく機会が増え、社交辞令を含めてですが、興味を持ってもらえることが多くなりました。
プライベートにおいては、「世間に対してそんな恥ずかしいことを・・・」などと母や姉から言われることを心配していましたが、全くそのようなことがなくとても喜んでもらえて、いろいろな方に紹介もしてもらったりしています。
ビジネスでもプライベートでも、意外な方が、「購入しました!」と言って写真を送ってくれたりしてします。やはり「人との関係は大事にしなければ」と改めて思う今日この頃です。
また、販促の一環で全国紙の1面に広告を載せてもらうこともできました。そのことも大きな感慨です。
「新聞に載ることが夢」の方も、その手段としてこの出版スクールへの参加から始まりますよ。
著者スクールを検討している人へのメッセージ
前述通り、受講料は決して安くはありません。ですが、諦めなければ商業出版ができ、著者の仲間入りができます。
その過程はスパルタ式ではなく、とにもかくにも一人一人の受講生が自分を高めていくための方策がとられます。OB/OG、新たな受講生との交流も大きな大きな財産となります。それらを考えると、受講料は全然高くはないのです。私は出版後もスクールにOBとして時々参加させていただいて、都度英気を養っています。今後もずっと続けていきたいと思っています。
出版は一つの方策であり、それを目指して前に進むことが、自分を大きく成長させます。是非一緒に頑張りましょう!
【プロフィール】
端野 貴康(はしの たかやす)
エンディングノート・エヴァンジャリスト
終活ガイド1級、心託コンシェルジュ、エンディングノート認定講師、相続診断士、アンガーマネジメントコンサルタント、ファイナンシャルプランナー
京都府京都市出身。神奈川県川崎市在住。半導体メーカー、半導体商社に勤務後早期退職。アンガーマネジメントコンサルティングやセミナー活動をスタート。また、父親が遺したエンディングノートに衝撃を受け、その終活ノウハウを人に伝えたく終活コンサルの道へ。
人が亡くなった後に発生する役所での行政手続きや、金融手続き、保険手続き等、いわゆる「死後事務」と言われる業務にも携わる。これまで700以上の自筆遺言書や遺言公正証書をチェックする稀有な機会も体験。一人でも多くの方が「前向きでワクワクするエンディングノートづくり」に取り組めるように、セミナー開催や終活業務を行っている。


《 著書 》